野球の話

−−−野球に関係する話を紹介します−−−

「ベースボールと日本野球」
(佐山和夫著、岩波新書)より一部要約
ベースボールは打ち勝つ思考、日本野球は守り抜く精神
ベースボールは、1845年、アレキサンダー・カートライトによって原型が作られた。棒切れで球を打ち、捕った者が打者と交替するゲーム(ワン・オールド・キャット)や、4個の塁があり、守備を行う者が適当に散らばり、投手が打者に球を投げ、打った球を捕って、走る打者に当てるとアウトになるゲーム(タウンボール)が参考にされた。
ベースボールは、打って始まるゲームだった。投手は打者が打ちやすいように投げる。いくつも「良い球」が来ているのに打たないでいると、「ストライク(打て)」とコールされるようになった。「ボール」は悪い球で、最初はフォアボールのルールはなく、次第に9球・8球・・・4球とファアボールのルールができた。「打つ」ことは、「守る」ことより面白い。アメリカ人は初球から積極的に打つ。

「今、コーチに求められるもの」
(立花龍司著、日刊スポーツ出版社)より一部要約
スポーツにおいては、個性こそ最大の武器になる。
練習について、質を求めるメジャーと量にこだわる日本の違いがある。練習でリラックスを大切にし、試合で集中するのがメジャー流。スランプの時に休養を取るのがメジャーで、余分に練習するのが日本。
野球は、速筋繊維(パワーとスピードを生み出す筋肉)が勝負となるスポーツ。多く走るのでなく、全力で走る。瞬発力の強化が必要。
技術練習とウェイトトレーニングのバランス。握力がバッティングの鍵である。ウォーミングアップは疲れないこと。
野球は楽しむもの。少年野球の指導者へのお願い。「技術も大切ですが、『野球をいつまでも続けたい、楽しみたい』と思うような子供を一人でも多く育てて下さい。」
選手が主役。日本では、ジュニアの段階から、コーチが指導のやり過ぎ、手を出し過ぎ、である。
最も必要なのはモチベーション(選手のやる気を引き出すこと)。「高めのボールを打つな」(消極的)でなく、「低めのボールを狙え」(積極的)にアドバイスすること。

<キューバのジュニアの指導方法>
歯の噛み合わせと動体視力を大事にする。
1打席毎に左右交互のバッターボックスに入ることが、キューバ全土のルールになっている。左右交互に打たせ体のバランスをとる。空振りを気にせず思いきり打たせる指導。20球続けて空振りしても、徐々にバットに当るようになり、やがて2球に1球打てるようになる。思い切り振らせ、当る確率を高めていく。

<アメリカのジュニアの指導方法>
練習の場面に罵声が聞こえない。個性を尊重し、まず、楽しませる。野球はうまくないが、走るのが速い、打ったら驚くほど飛ばす、など伸び伸びとした練習風景が印象的である。
指導者は下手な小細工は一切教えない。ジュニアの時代は徹底した土台作り。子供に野球を好きにさせるのが、指導者の一番の仕事とされている。


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